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住宅改修の目的

住宅改修をする目的について、ご紹介します。


A.日常生活の自立

住宅改修により、介助を必要とする方が自分の身の回りの動作が出来るようになります。
自分の事を自分で出来るようになること、自立することは精神的な自律にもつながります。

体が治って何でも出来ればベストですが、
例え後遺症があったとしても、環境整備により日常生活を便利に出来ます。


B.住宅事故の防止

住宅事故でもっとも多いのは転倒です。
そして、怖いのは転倒による骨折です。
寝たきりの原因の1位は脳卒中、2位は老衰、3位は骨折です。

脳卒中の方が転倒した場合は骨折しやすいので、要注意です。
骨折の中でも怖いのは大腿骨頸部骨折です。
住宅改修の方法としては、手すりの設置や床材の変更、段差の除去などがあります。


C.介護負担の軽減

リハビリテーションの結果、本人が自立した生活を送ることが出来れば良いですが、
残念ながら介護が必要なケースも少なくありません。
そんな時には、住宅改修や福祉用具の導入は重要です。

住宅改修は本人の事だけを考えて行うのではなく、
家族・介護者の事も考慮しなければ、良い結果とはなりません。
介護負担の軽減が図れれば、家族関係の維持や在宅生活を継続することが出来ます。

本人・家族・介護者のストレスを上手く分散することは、とても大事です。


D.生活圏の拡大

重度のケースになってしまうと、生活範囲はベッド上だけとなってしまいます。
ですが、これではますます、重度化し、介護も大変になってしまいます。
ご本人にとっても不本意なことです。

自室内 → トイレ・食堂 → 屋外へと活動範囲・生活範囲を広げるくことが、
生きていく上での質を高めてくれます。


E.生活の満足感

以上に挙げた4つのことを通して、ご本人の生活の満足感を満たせることが大事です。
自分ことが自分で出来る、安全に生活できる、人の手を出来るだけ借りない、
いろんな所に行ける、それらのことを通して、人との交流を図れることが、とても重要です。

人は、人との出会いや交流を通して、生き甲斐や満足度を満たすことが出来ます。
住宅改修はあくまでも、その為の手段です。

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