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住環境整備
福祉住環境コーディネーターとは
患者さんの自宅復帰を援助している病院・介護施設の理学療法士・作業療法士は、
退院前に住宅改修の指導を実施する場合が多々あります。
介護保険により住宅改修費が20万円まで支給されるようになり(1割は自己負担)、
その指導が重要になっています。
しかし、本来、理学療法士は患者様の治療や動きの分析についてはプロですが、
建築については素人です。
実際、住宅改修指導の場面でとまどう事も少なくありません。
住宅改修指導を行うには、本人の能力の把握、福祉用具・住宅改修の知識、
介護保険に関する知識、ケアマネージャーや建築業者との交渉能力、等が必要です。
そのような知識を有し、関係スタッフのまとめ役として誕生したのが、
「福祉住環境コーディネーター」です。
実際には、この資格だけで仕事が出来るわけではなく、建築関係者や
理学療法士・作業療法士、ケアマネなどが資格取得しています。
しかし、様々な専門職がお互いの知識を知ることはとても有用です。
この資格は、東京商工会議所が認定しているもので、試験は誰でも受けることが出来ます。
多くの理学療法士・作業療法士・関係スタッフに、資格取得をして欲しいと思います。
「福祉住環境コーディネーター」に合格したから、
上手な住宅改修指導が出来るかというと、決してそんな事はありません。
基礎は身につけることはとても重要ですが、実際の臨床は応用ばかりです。
その方の能力、その方の家は世界に一つしかありません。
多くの経験がモノをいいます。
資格はスタートであり、それで満足していてはむしろ弊害になってしまいます。
福祉住環境コーディネーターには1・2・3級があります。
1級の合格率はとても低いので、取得は大変ですが、
2級・3級は理学療法士をはじめ多くの方に是非、挑戦して欲しいです。
福祉住環境コーディネーターに関する本は、こちらかで紹介しています!