理学療法士の仕事
日常生活活動練習
日常生活活動は一般的にADL(Activities of daily living)と呼ばれています。
※ADLには、「日常生活活動」、「日常生活動作」、「日常生活行為」等の訳があります。
一般的には6大ADL、あるいは7大ADLがあります。
具体的には、食事、整容、更衣、排泄、入浴、移動で6大ADL。
7大ADLの場合には、コミュニケーションが加わります。
これらの動作が自立することで、基本的な身の回りのことができるようになります。
リハビリテーションに関わる職種では、これらの活動が自立できる方法を考え、
実際に練習をしていくわけです。
ADLには理学療法士だけではなく、作業療法士、看護師、介護福祉士などが、対応します。
病院におけるリハビリテーションの大きな目的のひとつは、「ADLの自立」です。
リハビリテーションは、リハビリ室で機能訓練をしているイメージが強くありますが、
このように病棟などの実際の生活の場でも様々な練習を行っています。
家族の介護負担が大きいと言われるのは、食事、排泄、入浴です。
私たちが治療を行う場合、本人の最大限の能力を引き出すように行いますが、
家族の負担軽減も考慮した対応が求められます。