理学療法士の仕事
臨床実習指導
理学療法士は、臨床実習で病院に来る理学療法学科の学生の臨床実習指導を行っています。
臨床実習指導は、臨床経験3年以上の理学療法士が行います。
指導方法は、日本理学療法士協会が出している「臨床実習の手引き」というガイドがあり、
参考に出来ます。
しかし、臨床実習指導は多くの場合、過去の自分の経験にもとづいて
行われている場合が多いように思います。
それは、臨床実習指導は本来の病院の業務とは違うために
「教育方法」について学習する機会が余りないことが背景にあると思います。
また、理学療法士の「臨床実習指導方法」に対して学ぼうとするモチベーションが
高くないことがあるのかも知れません。
(臨床実習に関する研修会は人気がありません・・・)
実際、理学療法士は毎日の臨床が忙しく、
学生指導に対して十分な時間を割くのは、とても大変なことです。
また、学生の反応が思った通りでないと、ストレスもたまります。
ですが、臨床実習指導を行うことは、理学療法士としての成長の機会になります。
人に何かを教えるためには、自分がそれを良く知っていなければいけませんからね。
つまり、自分の知識の確認にもなります。
また、人に何かを伝える難しさを学ぶことにもなります。
そして、学生の成長を通して、喜びを感じることもあります。
実は、学生指導は患者さんと治療と似ている要素があるのです。
教育や指導はとても奥の深いモノです。